「当社は最高のソリッド モデリング システムを探していました」とCAD管理者のCarsten Wesseler氏は振り返ります。「ほとんどのソリューションはあまり役に立たなかったため、SOLIDWORKSに移行することにしました。処理が速く、安全性が高かったからです。当社のR&Dグループは、まずSOLIDWORKSを使ってみて、それが他よりも優れたソリューションであることを確認しました。その後すぐにSOLIDWORKSを標準にすることにしました」
DulaがSOLIDWORKSソリューションを標準として選んだ理由は、使いやすさに加え、PASCAM®の機能をベースとした3次元CAMシステムと完全に統合されていて、Dulaのビジネスに欠かせない木工用のCNC機械加工に利用できることでした。同社が導入したのは、SOLIDWORKS Standard、SOLIDWORKS Professional、SOLIDWORKS Premium、SOLIDWORKSアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)、SOLIDWORKS PDM Professional製品データ管理(PDM)ソフトウェア、SOLIDWORKS Composer™テクニカル コミュニケーション ソフトウェアです。
最近になって、Dassault Systèmes SOLIDWORKSと緊密に直接連携させるために、SOLIDWORKS Enterprise Subscription Services(ESS)も追加しています。移行に伴ってSOLIDWORKSソリューションが絶大な効果を発揮し、継続なビジネス成長を後押ししています。「ESSに加入すると、ソフトウェアの問題の対応が速くなるし、当社の個別のニーズに合うように今後のソフトウェア開発の方向性を検討してくれるため、ほんとうに重宝しています」とWesselerは述べています。
SPRの対策の速さ
Dulaは、ESSを追加してから、ソフトウェア パフォーマンス レポート(SPR)の対策をすぐに講じられるようになりました。サービスを平日5日間、24時間利用することができ、業務上の重大な問題が発生したときにテクニカル サポートを受けることができます。専門のテクニカル サポート エンジニアとテクニカル サポート顧客担当者が対応にあたります。SPRの対策をすぐに講じられるため、SOLIDWORKSソリューションを常時、稼働させることができます。たとえば、Windows 10オペレーティング システムで動作するSOLIDWORKS PDM Professional 2016のリリース時に、PDMの自動的なファイル名付けがどのバージョンでも機能したのに、ロシア版だけが機能しなかったことがあります。「ESSからSPRに関する重要な通知を受けました。ロシア版のオペレーティング システムの場合には、SOLIDWORKS PDM Professionalシステムに問題が発生し、自動的なファイル名前付けがうまく機能しないようだとの見解でした」とWesseler氏は経緯を説明します。「この問題は、報告の数週間後にホットフィックスを入れることで解決しました。次のサービス パックが出るまで何か月も待つ必要はありませんでした」