ニューハンプシャー大学は米国で有数の研究機関です。多くの学科、学際的研究機関、研究センターから構成され、丘陵と川に囲まれた国内で最も美しい場所にキャンパスがあり、世界中から学生や研究者が集まっています。大学のCollege of Engineering and Physical Sciencesには機械工学部があり、最新の研究施設でエンジニアリングの現場を重視したカリキュラムが実施されています。
たとえば、上級過程の設計プロジェクトでは、Society of Automotive Engineers (SAE) F1レーシングチーム(UNH Precision Racing)に参加しています。機械工学部長のBrad Kinsey教授によると、UNH Precision Racingは、学生がエンジニアリングのスキルや知識を実際の設計プロジェクトで試す非常に良い機会です。
2009年まで、UNHの学生とUNH Precision Racingのメンバーは、設計の授業ととレーシング カーの設計で競合他社の3D CADシステムを使用していました。この年、UNHは3D CADパッケージをSOLIDWORKS® Education Editionソフトウェアに切り替えることにしました。「学生たちは前のソフトウェアを扱いにくいと感じていました。このため、使いやすく、統合されたエンジニアリング/解析ツールを使用できるSOLIDWORKSに切り替えることにしました」とKinsey教授は話しています。「古いシステムでCADを教えていましたが、学生たちが設計ツールをその場ですぐに使うことはありませんでした。レーシング カーの設計でも同じ状況でした」
UNHは、SOLIDWORKS Education Editionを500ライセンス購入しました。使いやすく、総合的な有限要素解析(FEA)シミュレーション ツールがあること。設計の共有が簡単で、写実的なレンダリング機能が使えることが選定の決め手になりました。
「SOLIDWORKSにより、学生たちはツールの操作に手間取ることなく、設計やエンジニアリングの集中できるようになりました」とKinsey教授は説明します。「UNH Precision Racingは、フレーム、サスペンション、電気系統、制御、空気力学のサブチームから構成されています。SOLIDWORKSソフトウェアは、学際的なコラボレーションやコミュニケーションに最適なソリューションです。SOLIDWORKSがなければ、高品質なレーシング カーの設計は不可能でしょう」
設計の最適化
SOLIDWORKS Education Editionソフトウェアを導入したUNH Precision Racingは、FEAツールで設計の様々な側面を検証するだけでなく、重要な構成部品を最適化し、安全性を維持しながら軽量化を図ることが可能になりました。2013年から2014年のチームにキャプテンとして参加し、UNHを卒業したDrummond Biles氏は次のように話しています。「私たちは何か作るときに必ずSOLIDWORKSで設計解析を行いました。「空気力学の改善では流体解析を行い、共振の検出と吸気効率の改善には周波数解析を使用しました。また、ロア コントロール アームの最適化には構造解析を行いました。
SOLIDWORKS設計ソフトウェアは使いやすいソフトウェアです」とBiles氏は話しています。「さらに、レーシング カーなどのプロジェクトの作業に高度なモジュールを統合し、機械工場に送る前にできる限り設計を最適します。機械工場では、SOLIDWORKSのアドインであるMasterCAM®を使用してコードを生成し、CNC機械加工を行います」