Challenge

損傷または摩耗した部品、およびさまざまな部品設計ファイル形式から、効率的かつ費用効率よく3Dプリントによるヴィンテージ カー交換部品を製造する。

Solution

3D Creator、Collaborative Business Innovator、Collaborative Industry Innovatorなどのクラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォームを実装する。

Results

  • 設計サイクルを15~20%短縮
  • 部品の納期を半分に短縮
  • ソフトウェアおよびハードウェアのコストを年間で20,000ユーロ節約
  • COVID-19のパンデミックにもかかわらず、業務を継続

インダストリアル デザイナーのGauthier Laviron氏とセールスマンのBastien Vanlaathem氏は、所有するヴィンテージ カーの交換部品の確保に苦労した経験があります。そして、そうした交換部品の稀少性がビジネス チャンスにつながることに気づきました。二人は2018年にGRYP 3Dを立ち上げ、現在は、フランスのボルドーで5人の従業員を擁する3Dプリントによるヴィンテージ カー交換部品のスタートアップ企業を運営しています。

 

写真提供:3dnatives.com

写真提供:3dnatives.com

GRYP 3D社では、ネイティブのCAD設計ファイルまたは損傷/摩耗した部品の3Dスキャンから部品を3Dプリントします。このスタートアップ企業は当初、オープン ソースと低コストの設計ソフトウェアを使用していましたが、クライアントのファイル形式に関連するさまざまな問題に直面することになりました。Laviron氏は次のように説明しています。「正しく設定されていないファイルは、間違った解像度で保存した写真のようなものです。製造に悪影響が及ぶ場合があります。」。このようなソフトウェアは、ライセンスの問題が発生したり、新規従業員への再トレーニングも必要になるため、ビジネスの妨げにもなります。

GRYP社は、誰もが使用方法を知っている単一のソリューションを必要としていました。そこで、3DEXPERIENCE®プラットフォーム上でワークフローを定型化しました。このプラットフォームは主要なCADファイル形式をすべて読み取ることができるため、3D Creator、Collaborative Business Innovator、Collaborative Industry Innovatorの各ロールを実装して、ヴィンテージ カーの部品の設計と3Dプリントを行いました。

 

GRYP 3Dによるヴィンテージ カー部品のプリント

関連リソース

より安価で迅速な部品設計と配送

2021年初めに3D EXPERIENCEプラットフォームに移行したことで、コンピュータ ハードウェアおよび設計ソフトウェアのコストを毎年20,000ユーロ(約23,000米ドル)節約できるようになりました。また、COVID-19のパンデミック時に従業員のリモートワークも可能になりました。しかし、最大のメリットは、変更やモデリングが必要な部品の設計サイクルを15~20%削減し、納期を半分に短縮することで、大幅な節約が実現できたことです。

3DEXPERIENCEプラットフォームでは、受け取ったすべてのCAD形式を開くことができます。従来のCADソフトウェアよりもはるかに低コストで、時間の節約にもなるため、私たちにとって大きなメリットとなります」とLaviron氏は述べています。「しかし、一番のメリットは、他のユーザーの作業を全員が把握したり、並行して作業したり、設計作業の優先順位を付けることで生産性を向上できることです」

 

より安価で迅速な部品設計

 

3DEXPERIENCEプラットフォームでは、受け取ったすべてのCAD形式を開くことができます。従来のCADソフトウェアよりもはるかに低コストで、時間の節約にもなるため、私たちにとって大きなメリットとなります。「しかし、一番のメリットは、他のユーザーの作業を全員が把握したり、並行して作業したり、設計作業の優先順位を付けることで生産性を向上できることです」

Gauthier Laviron氏
共同設立者

低コストで時間を短縮して成長を実現

3DEXPERIENCEプラットフォームの透過的なデータ管理とカスタマイズ可能なダッシュボードにより、GRYP社はワークフローを定型化できました。データ管理/ワークフロー機能の効率化により、製品管理時間を大幅に短縮できるため、Laviron氏とVanlathem氏は新たなビジネスの推進に集中できます。

Laviron氏は次のように強調しています。「何よりも、3DEXPERIENCEプラットフォームにより、機能性、顧客関係、成長の3つの点で大きなメリットを獲得できます。現在はいくつかのツールしか使用していませんが、利用可能なツールはすべて把握しており、今後、徐々に追加していく予定です。当社の成長に応じて、プラットフォーム ソリューションを活用し、必要に応じてロールを追加できます。これは、成長を維持し、サポートするための実用的でコスト効率の高いアプローチです」

 

低コストで時間を短縮

 

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