Challenge

革新的で現代的な次世代ピックアップ トラック キャンパー製品を、迅速かつコスト効率よく開発する。

Solution

クラウドベースの3DEXPERIENCE Worksプラットフォーム ソリューションを導入する。

Results

  • 現代的なピックアップ トラック キャンパー製品を開発
  • 新型コロナウイルス感染症のパンデミックに見舞われる中、クラウドで効率的に製品を設計
  • 開発コスト、ハードウェア/サーバー コストを削減
  • 将来の成長と発展を加速するためのクラウドベースの設計プラットフォームを構築

レクリエーション ビークル(RV)業界は、Jason Bontrager氏に脈々と流れるRVの血筋を受け継いでいると言えます。彼の祖父母は1968年にJayco, Inc.社を創設し、世界トップのトラベル トレーラーであるJay Flight®を世に送り出しました。Bontrager氏は、長年にわたってJayco社に製品開発の責任者として従事してきました。

しかし、RVの枠を超えてどこでも自由にキャンプできるようにしたいと考え、Skinny Guy Campers社を創設し、そのオーナー兼CEOとなりました。Skinny Guy Campers社のキャンパー製品は、オフロード走行の燃費がよく、ガレージに収まるサイズであると同時に、熱源、温水、冷水、電源、調理台、トイレを標準的なピックアップ トラックに搭載できるようになっています。

Bontrager氏は、Jayco社で一緒に仕事をしていたRobert Miles氏(3世)を自社に誘い、エンジニアリング設計と技術文書作成の責任者に任命しました。Bontrager氏はかつて、Jayco社で3次元設計パッケージ(Autodesk® Inventor®)への移行を担当していたため、両者ともにInventorのトレーニングを受けていました。しかし、SOLIDWORKS®の使用経験があったMiles氏とサプライヤーは、SOLIDWORKSを使って独自のピックアップ トラック キャンパーを開発するよう、Bontrage氏に進言しました。

 

トラック キャンパーの車内

関連リソース

クラウドベースのプラットフォームに接続

チームはSOLIDWORKSの設計データを3DEXPERIENCE®プラットフォームに接続して開発スピードを高め、生産性とコラボレーションを向上しました。

「当社のようなスタートアップ企業が、独自のキャンパーのコンセプトを迅速に、かつコスト効率よく開発と商品化につなげるためには、アジャイルとリーン、両方の開発アプローチが必要でした」とBontrager氏は説明します。「当社の目標は、ブランド価値と認知度を最大限に高め、RVと言うよりはピックアップ トラックのアクセサリとして製品を確立することです。SOLIDWORKSを3DEXPERIENCEプラットフォームに接続して使用すれば、サーバー ハードウェアに多額の投資をしなくても、製品開発の目標達成に必要な力を手に入れることができます」

製品の開発は2020年初頭に始まりました。どこでも仕事ができるという柔軟性を活かして、2021年春、パンデミックのさなかにも関わらず、標準的な荷台搭載モデルの最終的な試作品を作るという最後のマイルストーンを達成したのです。

 

トラック キャンパー

自動化された設計ツール

3DEXPERIENCE SOLIDWORKSの高度な自動板金設計ツールは、シンプルな作りになっており、板金の複雑な平面的な形状や曲がった形状の作成も簡単にできるため、ピックアップ トラックの荷台に乗せて使用するという画期的な製品の開発には欠かせないものでした。

Miles氏は次のように述べています。「プラットフォームの板金ツールを使えば、実際に板金を曲げたりしなくても、面倒な仕事はコンピュータがやってくれます。同様に、850個から1,000個のリベット穴を並べる作業も、SOLIDWORKSの自動化機能を使えば等間隔にすばやく配置できます。手作業で時間をかけて穴を作成し、間隔調整して配置する必要もありません」

 

トラック キャンパーのレンダリング

将来の成長を可能にする

Skinny Guy Campers社は、クラウドベースの3DEXPERIENCE SOLIDWORKSソリューションを使用することで、初期の研究開発に必要な柔軟性、俊敏性、コスト管理を実現することができましたが、このプラットフォームは、将来の成長や事業展開を支えるための製品開発の基盤としても活用できます。「3DEXPERIENCEプラットフォームを利用していれば、ハードウェアやソフトウェアを複数の拠点に導入しなくても、必要なときに必要な数のアプリを追加購入すれば済みます。ある意味、ピックアップ トラックで行ける場所ならどこででもキャンプができるという、私たちの製品に通じるところがありますね。3DEXPERIENCE SOLIDWORKSがあれば、ネットにアクセスできる場所ならどこでも製品の設計や製造ができるのですから」

3DEXPERIENCE SOLIDWORKSがあれば、ネットにアクセスできる場所ならどこでも製品の設計や製造ができるのですから。

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