1988年に会社設立者のMichael Eidson氏が、水が入った輸血用バッグをチューブソックスに詰め込み、背中に結びつけて、テキサスのHotter‘n Hell Hundred自転車レースを完走して以来、CamelBak Products, LLCは革新的なユニークな方法でハイドレーション製品を生産し続けてきました。今日、市場をリードするハイドレーション製品ブランドとなったCamelBakは、当初の給水バックパック製品からその製品ラインをボトル、ろ過、軍用市場に拡大しています。同社のHard Goods Groupは、飲料用の再利用可能なボトルや容器の開発に重点を置いており、プラスチック製の使い捨て飲料水ボトルの排除をその継続的な使命としています。
2006年にCamelBakがボトルを発売する前は、ペンと紙を使用してバックパックのパターンを効率的に生成できたため、3次元設計ツールは使用していませんでした。しかし、主任エンジニアのJeff Davies氏によれば、新製品と革新的な機能の開発では、より優れた3次元設計機能が必要となりました。「製品ラインを拡張するには、有機的サーフェス、ラピッド プロトタイピング、FEA(有限要素解析)シミュレーション機能を備えた3次元設計ツールが必要でした」とDavies氏は説明します。
「当社が市場リーダーとしての地位を維持するために必要な設計機能は、SOLIDWORKS®開発環境で利用できることが分かりました」とDavie氏は続けます。「このソフトウェアは使いやすく、当社が革新と成功を持続するために必要な統合されたソリューションを提供してくれます」
CamelBakは、SOLIDWORKS PremiumおよびSOLIDWORKS Simulation Professionalを導入して製品の拡張をサポートし、最近ではSOLIDWORKS PDM Professionalデータ管理を追加して、同社製品に関連する設計、エンジニアリング、製造の増加しているデータ量をより効率的に処理しています。
「SOLIDWORKSを使用することで、当社の製品イノベーションをタイムリーに展開できます」とDavies氏は言います。「当社は2011年に世界初のBPA不使用ボトル(BPAはビスフェノールAという有害な工業化学物質)を発売し、当社のForge®真空トラベル マグの独自の作動メカニズムについて特許を取得しました。SOLIDWORKSは、当社が製品開発、テスト、イノベーション、エルゴノミクス、耐久性の目標を一貫して達成する支援をしてくれます」
サーフェス解析とモーション解析で開発を促進
CamelBakは、革新的なスナップバック キャップを特徴とするKickBak™ボトルの開発時に、SOLIDWORKSのサーフェス解析およびモーション解析ツールを活用しました。設計エンジニアのKelsey Hammond氏は、キャップの開閉を可能にする一体成形ヒンジのモーション解析を実施した後に、数日にわたって機械テストを実行し、キャップが数千回のサイクルに耐えることを確認しました。SOLIDWORKSのサーフェス ツールを使用することで、よりエルゴノミクスを考慮して魅力的な外観のキャップにすることができました。
「当社は耐久性の高い製品をお届けすることを重視しています。戸外に持っていって何度落としても、車内でぶつけても、正常に機能するような製品です」とHammond氏は強調します。「しかし、製品の外観も格好よくなければなりません。SOLIDWORKSは、当社の基準を維持するうえで非常に重要です」
「たとえば、私はKickBakキャップでSOLIDWORKSの高度なサーフェス手法を使用して、キャップの片側がもう一方の側にはまる箇所にアンダーカットを配置し、ユーザーが飲む領域をスムーズにしました」とHammond氏は続けます。「その後、フィレットを追加してそれをきれいに整え、性能と外観を向上させました。SOLIDWORKSがなかったら、この作業はできませんでした。」