Challenge

パワフルなコンピュータ ワークステーションとレンダリング システムの開発を迅速化し、メディア、エンジニアリング、医療、ビジネス顧客の専門ニーズを満たす。

Solution

SOLIDWORKS Premiumを導入する。

Results

  • 開発時間を50%以上短縮
  • 板金組み立て時間を50%短縮
  • 試作品の反復サイクルを排除
  • 前年比成長率40%を維持

BOXX Technologies, Inc.は、視覚効果(VFX)、映画、テレビ、ゲーム開発、建築、エンジニアリング、製品設計、シミュレーション、高等教育、政府、防衛、科学、医療、一般ビジネス業界向けのカスタム ワークステーションおよびレンダリング システムを製造しています。BOXXワークステーションは、速度と信頼性で競合先を何度も圧倒してきました。オーバークロックAPEXXシリーズ ワークステーションは、市場最速のシングルソケット ワークステーションであり、周波数を重視するCADアプリケーション向けの理想的なソリューションです。レンダリングやシミュレーションなどのマルチスレッド タスク用に、BOXXはデュアルIntel® Xeon®ワークステーションとレンダリング ソリューションのフルラインナップを提供しています。

現代のレンダリング企業やシミュレーション クラスタが求めるハードウェア要件に関する業界随一の専門知識と、最適なパフォーマンスを確保するためにさまざまなソフトウェア アプリケーションの包括的なラボ ベンチマークを実施しているBOXXは、コンピュータ ワークステーションの限界を超えるシステム開発に注力しています。創業者兼エンジニアリングおよび経営担当副社長のTim Lawrence氏によると、BOXXは、システムが求めるカスタム シャーシと筐体の開発を発展させるために3次元設計プラットフォームを必要としていました。

「最初に使用したのは、AutoCAD® 2次元設計ツールでした」とLawrence氏は振り返ります。「当初はそれでも十分でしたが、2次元でのシステム開発は難しく、時間とコストがかかりました。板金組み立て、設計ブランディング、冷却システム開発の発展、独自の配送要件、電磁気シールド、安全性、国際認証など、今後の開発とテクノロジの発展に伴う課題を考慮し、3次元に移行した方が有利だと判断しました。私たちは、システム メーカーとして、ブランドを統合するだけでなく、高性能システムに固有のさまざまな要件を満たすカスタムシャーシと筐体を継続的に開発する必要があります」

BOXXは、製造パートナーとの話し合いを経て、SOLIDWORKS Premium設計ソフトウェアに一本化しました。同社は、習得が容易で使いやすい点、堅牢な板金およびシミュレーション機能、工業設計と機械エンジニアリングの両方に対応する点を評価し、2004年にSOLIDWORKSソリューションを導入しました。

「板金組立の取引先にも、彼らの顧客が使用している3次元CADシステムについて質問しました」とLawrence氏は言います。「彼らは、Pro/ENGINEER®とSOLIDWORKSが主流だと答えましたが、SOLIDWORKSは習得が容易で使いやすく、導入する企業が増加しているとのことでした。SOLIDWORKSを使用してみると、すぐに設計を開始できたので、SOLIDWORKSをシャーシと筐体の開発に使用することに決めました」

より洗練されたシステムを半分の時間で設計

SOLIDWORKS Premiumの導入以降、BOXXは開発サイクルを大幅に短縮し、より複雑なシステムを開発できるようになり、品質と性能の向上も達成できました。「SOLIDWORKSによって、開発プロセスを50%以上短縮できました」とLawrence氏は強調します。

「SOLIDWORKSを使用することで、時間とリソースの両方を節約しています」とLawrenceは続けます。「2次元の時代には、2、3人のエンジニアが15週間かけてシステムを開発していました。SOLIDWORKSを導入したことで、私一人でも4、5週間でシステムを完成させることができます。こうした効率アップに加えて、最終的に設計の品質も上げることができました」

SOLIDWORKSソフトウェアのおかげで、俊敏性、柔軟性、革新性を高めることができました。エンジニアリングの視点から考えると、SOLIDWORKSなしでは現在の成果を達成できなかったでしょう。

Tim Lawrence氏
創業者兼エンジニアリングおよび経営担当副社長

板金組み立てを迅速化し、試作品を削減

BOXXは、SOLIDWORKSに移行したことで、生産サイクルを短縮し、試作品を削減できました。BOXXは、板金設計ツールを使用して、曲げ半径や公差などの生産情報をすばやく提供できるようになり、板金組み立てを迅速に進められるようになりました。また、SOLIDWORKS Premiumの衝突検知および統合シミュレーション機能を使用することで、2次元では必須だった試作品の反復サイクルを排除できました。

「SOLIDWORKSにより精度が向上したことで、板金組立時間を50%短縮でき、生産問題も減少しました」とLawrence氏は指摘します。「精度が向上したことで、2次元の代名詞だった試作品の反復作業を排除でき、直ちに生産に移せるようになりました。SOLIDWORKSがあれば、物理的な試作品に頼ることなく、設計段階で問題の可能性を特定して解決できます」

品質とパフォーマンスの向上により、成長を達成

SOLIDWORKS Premiumを使用することで、BOXXはシステムの品質と性能の継続的な改善を進め、40%の前年比成長率を維持しています。「顧客が求める機能と性能を提供するために、私たちは最も速く最もパワフルなコンポーネントを使ってシステムを設計します。当然、動作温度も高くなります」とLawrence氏は説明します。
「SOLIDWORKSにより、水冷システム、エア フィルター、マルチGPU機能、ヒートシンクのフィン ピッチの最適化など、顧客が求める性能を確実に発揮する設計機能を導入しています」とLawrence氏は補足しています。「SOLIDWORKSのおかげで、俊敏性、柔軟性、革新性を高めることができました。エンジニアリングの視点から考えると、SOLIDWORKSなしでは現在の成果を達成できなかったでしょう」